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番外編 彼と久し振りのお風呂

「未知、夕ごはんを食べてきたらどうだ?少しは食べないと体力が持たないぞ。陽葵の寝かし付けは任せろ」 「ありがとう遥琉さん」 布団の上に寝せるとふぇ~んふぇ~んとと泣きぐずる陽葵。横に抱っこしてあやしていたら、彼が寝室に入ってきた。 「陽葵、少しはママを休ませてやろうな。パパっておいで」 彼が陽葵をそっと抱き上げてくれた。 「遥琉さん、急いでご飯食べてくるね」 「急いで食べてもし喉に詰まらせたら大変だ。ゆっくり食べてこい」 「うん。ありがとう」 「おぅ」 ドアを閉めようとしたら、 「あ、そうだ未知」 彼に呼び止められ振り返ると、 「今日から風呂に入ってもいいんだよな?」 「うん。南先生の許可は下りたよ」 「そうか。じゃあ、一緒に入ろう」 「え?」 心音がドキッと一気に跳ね上がった。 「久し振りの風呂だ。隅から隅まで綺麗に体を洗ってやる」 「あ、でも………」 体をもじもじと揺らした。 「きみの体を見て俺が幻滅するとでも思ったか?未知は未知だろう」 「ありがとう遥琉さん」 頬を赤めて答えると、 「子どもたちが寝静まってからにしてくださいね。柚原さんを呼んでこないといけませんね」 橘さんの声が聞こえてきたからギクッとした。 「いつからいたんだ?」 「いつから?ずっといましたよ」 慌てふためく彼とは対照的に橘さんは怖いくらい落ち着いていた。

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