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番外編 俺には妻がいるんだ!
落とし前をつけるため死んで詫びようとした森崎さん。蜂谷さんとヤスさんが説得したしたけど一切聞く耳を持たなかった。
「あんた、馬鹿?」
一部始終を見ていた青空さんが森崎さんの前に立つと一発平手打ちをくわせた。
「あんたは体を挺してナオを守った。だから、ナオは軽いむち打ち程度で済んだ。信孝も縣もあんたに感謝してた。死ぬ暇があったら、さっさと福田のガキを探したら?」
青空さんが森崎さんを睨み付け、
「死ぬなんて絶対に許さないよ」
釘を刺した。青空さんの凛々しい顔に森崎さんはしばらくの間ポカーンとして見惚れていたみたいで、それに気付いた青空さんが、
「俺には尊という妻がいる。不倫する気はさらさらない。他をあたってくれ」
冷静沈着な青空さんが珍しく動揺していた。
「不倫する気はないが、きみが気に入った。この俺に平手打ちをくわせたのはきみがはじめてだ。青空、やっぱりきみは運命のひとだ」
「へ?」
「ちょっと付き合え。ハチ、ヤス借りるぞ」
青空さんの腕をむんずと掴むと有無いわさずどこかに連れていってしまった。
その場に居合わせた蜂谷さんやヤスさんらはしばらく呆気にとられていた。
「森崎の好みがいまいち分からん」
「うん、そうだね」
蜂谷さんから連絡をもらい彼もどう言葉を返していいか戸惑っていた。
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