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番外編青空さん、災難に巻き込まれる

「森崎さん、青空さんを未知さんと勘違いしたんじゃない?」 「え?なんで?」 「だって未知さんの格好をしていたんだよ。そのまま、連れていかれたんだよ。森崎さんも実は未知さんの隠れファンだったりして。いいなぁ~~モテモテで」 「やだもう。恥ずかしいから言わないで」 顔から火が出そうだった。 「マーが照れてる。真っ赤で可愛い」 紗智さんと那和さんの声が見事にハモった。 「森崎、姐さんが好きすぎて困る。息詰まるほど好き。見てるだけで愛しくて涙が出る。酔っ払いながら話していた。秦さんも笹原さんも同じことを言っていた。みなに愛される姐さん、とても素敵です」 青空さんがにこっと優しく笑んだ。 こんなふうに笑う青空さん、はじめて見たかも。 「姐さん、尊の代わりに謝る。森崎に襲われて、自分がそうなって、はじめて尊が犯した罪の重さに気付いた。俺もあなたに酷いことをした。姐さん、悪い。いや、違うな。こういう時は……そうだ。すみませんだ。姐さんすみませんでした」 腰を九の字に曲げ深々と頭を下げられて驚いた。 「青空さん、顔をあげてください」 その格好のままピタリと動きが止まり、なかなか顔を上げてくれない青空さん。声を掛けるタイミングを探っていたら、何かに気付いた青空さんが急に頭を上げ、鋭い目付きでドアを睨み付けた。

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