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番外編兄ちゃんHELP!!

陽葵の小さな体がもぞもぞと動きはじめた。ママ、恥ずかしい格好をしているから、頼むからまだ起きないで。明かりが付いていなくて良かった。もぅ遥琉さんたら。なるべく右手を使わないように押入れから手探りでなんとか下着を見つけ引っ張り出すことに成功したけど………。 (え?嘘) 服なのか毛布なのか、あたりが薄暗くてよく分からないけど、雪崩を起こし一気に崩れてきた。 陽葵を守らなきゃ。もし万が一下敷きになって窒息したらそれこれ大変なことになる。格好なんて気にしている場合じゃない。 散らばった服の山を掻き分け陽葵をなんとか見つけそっと抱き上げた。 その直後、がらっとドアが開いた。 「ちょっと待ってください」 慌てて布団の中に足を入れた。 「物音がしたので様子を見に来ました」 声の主は橘さんだった。 「押入れを開けたら雪崩が起きて。くさししないで部屋の明かりを付ければ良かったんですが……ごめんなさい」 「おふたりが無事でなによりです」 服の中から照明のリモコンとスマホを探し出してくれた。 ぱっと部屋の明かりが付いて、あまりの惨状に橘さんも苦笑いするしかなかったみたい。 「あれ?これは未知さんのズボンですよね?」 「あ、あの、そ、それは……」 「何でこんなところに下着が落ちているんですかね?」 「何ででしょうね」 笑って誤魔化そうとしたけど、橘さんにはすべてお見通しだった。 「息子にママに悪戯しないんだよって言われたのに、困ったパパですね。悪露もまだ続いているのに。それと比べてひまちゃんはお利口さんですね」 こんな状況にも関わらず、僕の腕のなかですやすやと眠っていた。

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