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番外編 守りたい命があるから、生き直すチャンスを与えて下さい

「譲治は茨木さんが戻ってくるまで度会さんに預ける。壱には今まで通り運転手を続けてもらう」 「ねぇ遥琉さん、めぐみちゃんたち大丈夫かな?」 「譲治が突然豹変し三人を人質にする可能性も十分あり得る。何かあってからでは遅いからな。万が一のことを考え、譲治が度会さんの家に居候している間、めぐみたちは信孝とナオが預かって面倒をみるから安心しろ」 「幸ちゃん、晴くんと未来くんと遊べるって大喜びだね」 「ここにも毎日遊びに来る。これからもっと賑やかになるぞ」 「子どもが静かなのは具合が悪いときだけだもの。僕も賑やかなほうがいい。みんなもだよね?」 「みんな?」 彼が足元を見ると、太惺と心望と奈梛ちゃんが彼の足にしがみつき、よいしょっと立ち上がった。 「奈梛、いつでも遊びに来い。おじちゃんも未知も歓迎するぞ。よし、おいで」 「三人いっぺんに抱き上げたら、前みたくぎっくり腰になるよ」 「座って抱っこすればぎっくり腰にならないよ。りんりん、フー、夕飯を食っていけ。すぐ病院に戻るんだろう?」 「二日続けて厄介になる訳にはいきません。フーが奈梛の面倒をみてくれるので今日は帰ります」 「奈梛にブーイングされても知らねぇぞ」 彼に言われ鳥飼さんが奈梛ちゃんを見ると下唇をこれでもかと伸ばし、憮然とした表情でじぃーと見つめ返した。

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