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番外編 じっち会
「亜優にとってはいい刺激になったんじゃないか。お、遥琉、邪魔してるぞ」
「親父なんで?」
「来て悪いか。お前に用はない。儂は未知さんの顔を見に来たんだ。今も一緒に風呂に入っているって聞いたぞ。相変わらず仲がいいな。それウサギの耳か?なかなか可愛い寝間着だな。未知さん隣に座って酌をしてくれ」
お義父さんが右手でお猪口を、左手で徳利を掲げた。
「酔っ払いの相手は俺がするから、未知は先に寝ろ」
すっかり出来上がっているお義父さん。その隣で鷲崎さんは缶ビールをちびちびと呑んでいた。
「健康診断で引っ掛かったんだ。煙草と酒を控えろと医者に言われたんだが、付き合いの席で呑まない訳にもいかないから、なかなか難しいな。兄貴みたく煙草も酒もきっぱり止めることが出来ればいいんだが……」
「七海や太惺のためにも鷲崎には長生きしてもらわないと困る」
彼が鷲崎さんの隣に腰を下ろした。
「お義父さんゆっくりしていって下さい。お休みなさい」
頭を下げて寝室に行こうとしたら、
「なんだその丸いのは?」
尻尾をむんずと掴まれ、引っ張られたものだから驚いて転びそうになった。
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