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番外編 男のけじめ

「ただいまー。あれ、じぃじたちだ。もうかえってきたの?そうじぃじとけんかでもしたの?」 「お帰り一太、奏音。喧嘩はしていないぞ」 「ちいと野暮用があってな」 彼から連絡をもらったお祖父ちゃんとお義父さんが惣一郎さんが運転する車で岳温泉から大急ぎで戻ってきたのはお昼過ぎ。 ダストボックスから発見された九条さんは一番近いN総合病院に緊急搬送された。惣一郎さんは二人を下ろすとすぐに度会さんの家に行ってしまった。息子である蜂谷さんに会うのが照れくさくて、ちょっと恥ずかしいみたいだった。 「どうしたのこれ?」 「食べていいの?」 ドーナツが入った紙袋とケーキが入った白い箱にすぐに気付いた二人。 「ママとじぃじたちからの土産だ。ランドセルを部屋に置いて、手を洗ってこい」 「は~い」大きな声で返事をすると我先にと駆けていった。

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