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番外編 宋さん
ーでもその前に写真じゃない本物のきみに会いたい。そう思っている。今の仕事が終わり次第会いにいくからもう少し待っていてほしいー
「分かりました」
ーその若林という男はどんな男だ?ー
「どんなっていきなり聞かれても……年は三十歳くらいで、ちょっと天然のところもあるけど、遊びの恋じゃなくて、一生側にいてくれるパートナーを真剣に探していました」
ー三十歳ってことは一つ上か。年上ははじめてだ。若林の写真はあるか?あるなら欲しいー
「写真はないので若林さんに頼んでみます」
ーそうか。出来るなら顔の写真と、全身の写真。それと、横向きで上半身の写真。胸の形、膨らみ具合が分かるとなおいい。そこだけアップで頼むー
ーあれこれ注文するな。ドン引きされるぞー
すっかり忘れていたけど宋さんって胸フェチだったんだ。若林さんごめんなさい。僕、とんでもない人を紹介するところだった。
「宋さん、いまの話しなかったことにしてもらえませんか?」
慌てて頼んだけど間の悪いことにぶちっと電話が切れてしまった。
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