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番外編 宋さん

「恋のお悩み相談のために若林さんと連絡先を交換しておいて良かったですね」 「橘さん、間違いなく若林さんに怒られますよね?」 「若林さんは遥琉と違い大人なので、包み隠さず正直に話して謝ればきっと許してくれますよ」 いつの間にか眠ってしまった亜優さん。 気持ち良さそうにすやすやと眠る亜優さんの寝顔を見て橘さんがクスっと笑った。 「足、痛くないですか?」 「はい。大丈夫です」 若林さんに電話を掛けて事情を説明した。 ーう~ん、まぁね。いろんな人がいるからね。縛ったり叩いたりするSMプレイは見ている分にはいいんだけど、実際はしようとも思わない。交際したひとは胸フェチとか尻フェチとか匂いフェチとか。ハプニングバーでしているところを人に見られて興奮する人とか、やたらとスワッピングしたがる人とかちょっと変わったひとが多かったから、大丈夫。免疫はあるから。友だちからはじめてくれるなら、その宋さんっていう人に会ってもいいよ。どうしたの未知さん?ー 面映ゆく面食らいぽかんとしてしまった。 「未知さんにはちょっと刺激が強かったみたいですよ若林さん」 クスクスと笑いながら橘さんが代わりに電話に出てくれた。

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