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番外編もぅ、遥琉さんたら
「パパ遅いね。明日になる前に帰ってくるといいね」
照明を暗くした寝室で陽葵に添い寝して寝かし付けていたら、すっとドアが開いて、彼が布団に潜り込んできた。
「お帰りなさい」
「ただいま未知」
背中をそっと抱き締められた。髪が濡れていて体もすっかり冷えてしまっていた。
「遥琉さん、肩までしっかり沈まないと疲れが取れないよ。からすの行水だと風邪をひくよ。それに髪もちゃんと乾かさなきゃ」
「だってさぁ、未知や陽葵が寝ないで待ってくれているんだぞ。朝から晩まで仕事をして、疲れて帰ってきて、これほど嬉しい褒美はない。疲れも一瞬で吹き飛ぶ」
彼の手がすっと伸びてきて、指の腹で陽葵のぷにゅぷにゅの頬っぺを優しくツンツンしてくれた。
「陽葵、寝ないで待っていてくれてありがとうな。ママはパパに任せてゆっくり寝ろ。なんなら朝まで熟睡してもいいぞ」
彼が身動ぎすると腰の辺りに硬いものが布越しじゃなくて、じかに触れてきた。それでやっと気付いた。彼が裸だということに。
「どうした未知?」
「な、なんでもない」
頬を赤らめて慌てて顔を横に振った。
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