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番外編若林さん

「名前は?もしかして分からないとか?」 「マッチグアプリで知り合ったんだ。ハンドルネームはエイチケイ」 「写真は?」 「写真が大嫌いだって言って、撮られるのをすごく嫌がって、スマホを向けると不機嫌そうに顔を手で隠すんだ」 「名前も素性もよく分からない。みるからに怪しい男とよくまぁ、付き合っていたな」 「精力絶倫でかなり激しめのセックスをしてくれるから。アレも大きくて挿れられるだけで軽くイクし、ドリルのようにごりごり擦れて、すごく気持ちいいだ。一晩中、一睡もしないでセックスをしたこともあるし。乳首や首を噛んだり、痕が残るくらい強く吸わなければセックスパートナーとしては最高なんだけど」 「なるほどな」 聞いているこっちが恥ずかしくなることを若林さんは笑顔で話してくれた。 彼と蜂谷さんは呆気に取られていた。 「あ、そうだ。写真一枚だけあるかも知れない。起きているときは全然撮らせてくれないから、寝顔をこっそりと撮影したんだ」 スマホを操作しはじめた。 「買い替えたばかりでちょっとだけ時間をもらってもいいですか?あれ、どうやんだっけ?」 わたわたする若林さんを見るに見かね、彼が亜優さんを手招きで呼んだ。 大好きなバーバに名前を呼んでもらえたのがよほど嬉しかったみたいでニコニコしながら亜優さんがすっ飛んできた。

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