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番外編 チカちゃんお帰りなさい!

「ママ、すごいいっぱいだね」 「チカちゃんがこれから泊まりに来るから、お腹いっぱい食べてもらおうと思ったんだ」 「え?チカお姉ちゃん来るの?ほんとに?」 「嘘じゃないよ。奏音くんのじぃじがチカちゃんを迎えに行ってるよ」 「かなたくんとハルちゃんにおしえてくる」 「ちょっと待って一太。太惺と心望が台所に来ないようにみててくれる?あと陽葵が起きたら教えて」 「わかった。一太にまかせて」 一太がバタバタと駆けていった。 しそ巻きの唐揚げが食べたい。チカちゃんのリクエストに答えるべく橘さんと柚原さんが大急ぎで買い出しに行ってくれた。 「紗智さんたちそろそろ起きる頃ですね」 揚げ物をしていた橘さんの手がふと止まった。 目を覚ましたら遥琉さんの膝の上。だもの。きっと間違いなく驚く。 ウーさんに協力してもらい、みんなを起こさないようにそっと静かに移動させた。亜優さんはむにゃむにゃと口を動かしながら、嬉しそうに彼の腰にしがみついた。ごめんね、亜優さん。マーじゃなくて、バーバなんだ。 彼は腕を胸の前で組み、小難しい表情を浮かべながらじっと目を閉じ、なにやら考え込んでいた。

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