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番外編チカちゃんお帰りなさい!
「大人げない」
「言えてる」
「オヤジ、チカ、早く食べないと唐揚げがなくなるぞ」
「えぇ~~ちょっと待ってよ!ズルイわよ~~。アタシ、シソ巻きの唐揚げをたくさん食べるつもりでお昼を我慢してきたのよ。お腹が空きすぎてお腹と背中がくっついちゃう」
チカちゃんが手をそっと握ってくれた。
「未知や子どもたちの元気な姿を見れたし、ハルくんの焼きもちを妬く顔も久し振りに見れたし、来て良かった」
ぶんぶんと嬉しそうに腕を大きく振った。
「ネギちゃんたちって、本当にラブラブよね。いつでもどこでも手を繋いで、人目を気にすることなく煙草の火を分けあって。四六時中一緒。べったりなのよ。これでもかっていうくらい、仲の良さを見せつけられちゃったわ。アタシも頑張らないと」
「応援しています」
「ありがとう未知」
肩を軽く抱き寄せられた。
「ぶつぶつ小さい声で文句を言わないの。言いたいことがあるなら大きい声でハッキリ言ってよ。心配しなくても、ハルくんにちゃんと返しますから。たまにしか会えないんだよ。今日と明日だけは未知を貸してやる。好きにしろ。少しは広い心を持ったらどうなの?」
「う、うるさいな」
耳の痛いことを矢継ぎ早に言われ、彼は返す言葉もなく早々に白旗をあげた。
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