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番外編 おしどり夫婦の夫婦喧嘩

「チカが送ってくれた写真から場所を特定することが出来る。その気になれば行動パターンから住んでいるアパートも特定することが出来るだろう。チカが襲われたと聞いて、慌ててスマホに保存していた写真を削除した。チカ、怖い思いを一度ならず二度もさせてしまいすまなかった」 度会さんが頭を下げた。 「度会さんは悪くないわよ。情報を盗む人が悪いのよ。だから、謝らないで。アパートも引っ越すことにしたから」 チカちゃんが度会さんの肩にそっと手を置いた。 「前の教祖が度会さんにそっくりということは、その、つまり……度会さんの隠し子なんですか?それとも犯人を騙すための作り話しなんですか?」 「なにを急に言い出すかと思ったら、そのことか」 クスクスと度会さんが笑い出した。 「笑ったりしてすまなかった。悪気があった訳じゃないから許してくれ。俺も遥琉と同じでカミさんに頭が上がらないことくらい未知も知っているだろう。もし俺に隠し子がいたら紫が黙ってはいない。血の雨が降っている。かといって作り話でもない」

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