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番外編 彼とチカちゃん
「あれれ?もしかして照れてるの?」
「照れてねぇよ。人が気持ちよく寝ているのに邪魔すんな」
「ハルくんって素直じゃないところが可愛いよね」
「五月蝿いな」
クスクスと笑うチカちゃん。タオルを取ろうとしたら、
「眩しくてこれがないと寝れねぇんだよ」
取られてなるものかと手で押さえた。
「本当にそうかな?未知は下から見ても上から見ても、間近で見ても可愛いもんね。ムラムラしてくるんでしょう」
「は?な訳……いてっ!」
チカちゃんが腕を彼の下肢に伸ばすと、そこにあるものをおもいっきりぎゅっと掴んだ。
「じゃあ、聞くけどなんでここ、こんなにも固いの?」
「チカ、てめぇー」
悶絶しながら自分でタオルを取るとがばっと飛び起きた。
「あ………」
苦笑いを浮かべる度会さんと目が合い、笑って誤魔化すと、
「寝る」
何事もなかったように膝の上にごろんと横臥した。
度会さんがいることをすっかり忘れていたみたいだった。
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