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彼と譲治さん

「ハチの弱点、三つ目めっけ」 青空さんの目がきらきらと輝き出した。 「和真と同じで耳が駄目だろう。若林と同じで太ももが駄目だろう。背中も弱点だったとは」 「背中じゃなく、正確にいうと……青空、マジで許してくれ」 「そらさん、なやちゃんがごはんをたべなくなるよ」 「あそぶのはごちそうさまをしてからにして」 めぐみちゃんと優輝くんがムッとして頬っぺを膨らませた。 「そらさんとはちさん、今日もらぶらぶだね」 「そうだね一太くん」 「はれとみくのパパとナオパパもらぶらぶだよ」 「らぶらぶ~~!」 一方の一太と奏音くんと晴くんと未来くんはというと、毎日見慣れているからか気にとめる様子はまったくなくカレーをもりもりと食べていた。 「覃にお触り禁止にするぞって、ハルくんが言っても全然説得力がないのは気のせいかしら?」 「気のせいです」 真顔でお茶を啜る橘さん。もしかして怒っているのかな?それともただ単にご機嫌斜めなだけなのかな? 「橘、眉間に皺が寄ってるよ。可愛い顔が台無しだよ」 チカちゃんこういうときはそっとしておいたほうが身のためだよ。

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