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番外編 四季さんが危ない

「どうしよう。どうしよう」 うろうろ歩き回ったり、落ち着かない目であたりをキョロキョロ見る譲治さん。 「まずは落ち着け」 「鍋山さん……俺……」 自分を落ち着かせてくれる鍋山さんに必死にすがりついた。 「ヤスさんが危ない。あの男は夢華の用心棒だ。兄貴が、金のためなら汚れ仕事でもなんでも喜んでやるって。アイツら連れてきた」 「あの男って、もしかして青空が話していた男か?チカを襲った犯人の男に酷似しているという」 「ヤスを襲ったところで返り討ちにされるだけだぞ。菱沼組が誇る向かうところ敵なしの最強コンビ、弓削と柚原の秘蔵っ子だ。なめんじゃねぇぞ」 「となると連中の狙いは……」 ヤスさんの大切なひとといったら一人しかいない。 「四季か?」 彼と度会さんの声が見事にハモった。 「ヤスに電話をしろ!和真にもだ。待ち合わせの場所を聞き出せ!」 四季さんはスマホを持っていないみたいで連絡する手段がないと彼が話してくれた。

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