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番外編まさかまさかの……

「嘘……」 両手で口を覆った。 「ちゃんと足はあるぞ。短足だがな」 お客さんというのは秦さんだった。 「ちなみに国井も一緒だぞ。たく、人騒がせなヤツだ。未知に会いたいよな?青空にも会いよな?朝っぱらから電話を掛けて寄越しやがった。四時にだぞ。チカが来るのを待っていられない。また命を狙われたら大変だ。犯人は銃を所持している。チカに何かあったら生きていけない。チカを迎えに行かないと。チカ、チカと連呼されさすがに頭が痛くなってきた」 呼び鈴が何度も鳴り玄関のドアを開けたらスマホを耳にあてた国井さんが立っていて心臓が止まるくらいビックリした秦さん。国井さんは有無いわさず秦さんの首根っこを掴むと、そのまま駅に連れていき新幹線に飛び乗ったみたいだった。 「心配性で過保護な亭主には参ったな。着替えすらさせてくれないんだ。まさか寝間着のまま新幹線に乗る日が来るとは思わなかった」 「でもその作務衣、藍色で落ち着いていて、すごく格好いいです」 「そうか?未知がそう言うなら。いやぁ~~照れるな」 秦さんが頬を赤らめて頭を掻いた。

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