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番外編 朝からドキドキの連続
朝の四時過ぎ。陽葵に添い寝し、うとうとしていたら、カシャッとシャッターを切る音が聞こえてきて。どきっとして目を開けるとスマホを僕に向ける彼と目が合った。
「お帰りなさい遥琉さん」
「ただいま。ごめん、起こしたか?」
「ううん、大丈夫」
首を横に振った。
「未知や子どもたちの寝顔が可愛すぎるからついつい撮りすぎてしまう。困ったものだな」
「僕の写真は撮影しなくていいよ」
「なんで?恥ずかしいから?」
「そういう訳じゃないけど……」
返す言葉が見つからなくて俯くと、カシャッとまたシャッターを切る音が聞こえてきた。
「さっき撮らないでって言ったのに……んんっーー」
無骨な指が伸びてきて。
スイと頤を掬いあげると強引にキスをされた。
「ぶっちゃけ子どもたちの可愛さに心奪われることもあるが、未知のほうが何倍も可愛い。きみが寝ている時や風呂に入っている時やうとうとしている時や、授乳中でもきみにキスがしたくて仕方がないんだ。これでも我慢をしているんだ。写真くらい好きに撮らせてほしい」
いつになく真剣な眼差しで見つめられ、気付いたときはこくりと頷いていた。
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