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番外編 朝からドキドキの連続
キャキャと寝室から笑い声が聞こえてきて。そっと襖を開けると、ついさっきまで寝ていた太惺と心望が彼の顔のとなりにちょこんと座り、彼の顔をペタペタと触ったり、口の両端を手で引っ張ったりして遊んでいた。
「太惺、心望。パパね、疲れてねんねしているからもうちょっと寝せてあげよう。ママとぱぱたんとさっちゃんと遊ぼう。太惺、心望おいで」
洗濯かごを下に下ろして手招きした。すると、二人してぶすくれて、頬っぺたをこれでもかと膨らませた。
「未知、俺は大丈夫だ。それよりも洗濯物を干してきたほうがいいんじゃないか?」
彼に言われてどきっとして下を見ると、ついさっきまで彼の顔のとなりにいた二人がいつの間にか洗濯かごのとなりに移動していて、ぽんぽんと、これまた楽しそうに濡れている洗濯物をかごの外に放り投げて遊びはじめた。
「ちょっと二人とも……」
洗濯かごを持ち上げようとしたら、縁に手を置いていた太惺が頭からかごの中に落っこちた。
泣くかと思ったけど、太惺はキャキャと笑いながら体を起こし、にこにこの笑顔で両手をパチパチと叩いた。頭に僕のショーツを乗せながら。
「ちょっと太惺!」
慌ててショーツを回収しようとしたけど、
「心望、ポイしちゃ駄目!」
その前に心望が掴み、後ろに……彼の顔めがけて投げた。
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