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番外編 朝からドキドキの連続

「冷たい。なんだこれ」 しかめっ面しながら彼が顔の上に落ちてきたものを両手で広げた。 「おぉ~~これは未知のショーツ。しかも貴重な紐パン。一気に目が覚めた。心望、でかしたぞ」 素直に返してくれると思ったけど、そうは問屋は卸さなかった。 嬉しそうにすりすりと頬擦りすると、大事そうに抱き締め、目を閉じてまた眠ってしまった。 「遥琉さん、それ濡れてるよ」 「俺が温めて乾かしてやる」 「そう簡単には乾かないと思うけど……」 「何事もやってみないと分からないだろう。最初から諦めてどうするんだ。やべ、寝てないと怒られる」 彼が頭から布団を被った。 「ずいぶんとまぁ賑やかですね」 ひょっこりと顔を出したのはやっぱり橘さんだった。 「足の踏み場もないとはまさにこのことですね。二人ともお片付けしましょう。かごに洗濯物をないないしましょう」 あまりの散らかしように橘さんも笑うしかなかったみたいだった。

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