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番外編 嫌な予感は的中するためにある
「ごめん未知。静かに開ければ良かったね。ひまちゃん、ごめんね。びっくりしたよね」
目をつむり両手を合わせて平謝りされた。
「七海さんが来るなんて全然聞いてなかったから。龍成さんだけだと思っていたから」
急いで服を直した。
「目を開けても大丈夫?」
「はい」
「朝の五時前に龍成に叩き起こされたんだ。たいくんとここちゃんに会いたかったらすぐ用意しろって」
眠たそうに目を擦りながら大きな欠伸をした。
「彼は大事な会合があるから、それが終わったら迎えに来るって。夕方になると思うんだ。子どもたちをみているから授業参観に行ってきたら?」
「あ、でも……」
すやすやと眠りはじめた陽葵に目を向けた。
「橘と紗智と那和とウーがいるから大丈夫」
「ウーさん?」
「未知を授業参観に連れていきたいから、遥琉に子守りの助っ人に来てくれって頼まれたみたいだよ」
七海さんが陽葵の顔をそっと覗き込むと、にこっと満面の笑みを浮かべた。
「まさに天使だよね」
七海さんの顔が緩みっぱなしになった。
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