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番外編緊急事態発生!

「徒歩でカフェに向かおう。そこでハチと森崎とイチが待機している」 カフェと聞いて青空さんの目がきらきらと輝き出した。 「もしかして旨いものがあるのか?」 「シフォンケーキとパンケーキが美味しいと口コミで話題になっている。今日は持ち帰りな。あとでゆっくり連れてきてやるから。今日は我慢しろ」 「分かった」 昇降口に向かうと、龍成さんと奏音くんとめぐみちゃんと優輝くんが待っていた。 三人仲良く紅白帽子を被り運動着姿だった。 龍成さんは三人分のランドセルを肩に担いだり、手に持ったりしていた。 「よく言った!って兄貴のことをみんな褒めていたぞ。さすがは俺の兄貴だ」 「止せや、背中が痒くなる。俺は当然のことを言ったまでだ」 「もしかしてアイツが噂の佐瀬の子分か。とんだゴンタだな」 「悪い話ししか聞かない。ヤツに手を焼いた県警のお偉いさんが、ハチの後がまとして、渡辺に面倒をみろって丸投げしやがった」 校庭をじろりと睨み付けた。

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