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番外編 ママ、しーだよ

太惺と心望はまだ寝ているのかな?部屋を覗こうとしたら、 「ママ、しーだよ」 幼稚園の水色のスモックを着た遥香が唇の前に人差し指を立てた。 「ちーだよ」 一緒にいた幸ちゃんも遥香の真似をして同じように人差し指を唇の前に立てた。 「ななちゃんもいっしょにねんねしてるよ」 「早起きしたからきっと疲れたんだね。静かにして寝せてあげようね」 小声で二人に声を掛けた。 「うん」 「はぁーい」 「遥香はその前に着替えをしないとね」 「ひまちゃんはむらさきさんがみてるよ」 「泣いてなかった?」 「ちょっとだけ。おりこうさんにしておるすばんしてたみたいだよ」 「そっか、良かった」 部屋の中をちらっと覗くと、太惺と心望は七海さんに腕枕をしてもらい服にぎゅっとしがみつきすやすやと熟睡していた。なんとも微笑ましい光景に、気付いたら僕もスマホのカメラを三人に向けていた。 「ハルちゃんもとりたい!」 「みゆちゃんも!」 小さなお手手が伸びてきた。

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