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番外編 龍成さんはモテモテ
普段は寝起きが悪い奏音くん。目が覚めたとき龍成さんが隣で寝ていたから、寝起きとは思えないくらいニコニコしてすこぶるご機嫌だ。
龍パパが風邪をひかないように布団を掛け直してあげたり、もう一枚毛布を押入れから引っ張りだしたり、寝っ転がり頬杖をついていつまでも龍成さんの寝顔を眺めていた。
「穴が開くくらい見つめられたら、起きるにも起きれないな」
カフェから帰ってきた彼が部屋をちらっと覗くなり苦笑いを浮かべていた。
「もしかして龍成さん、起きてるの?」
「あぁ、睫毛がぴくぴくって動いているだろう。龍は寝たフリが得意中の得意だ。隙あれば光希を油断させて寝込みを襲うために日々涙ぐましい努力をしている。遼にはどうやっても勝てないからな」
「龍成さんなんかすごい」
「そうだな」
くすっと彼が笑った。
「二人きりにさせてやろう」
「うん」
僕の指に自分の指を絡めて、恋人繋ぎをしてくれた。
「は、遥琉さん」
「今さら恥ずかしがってどうする」
彼は手を放そうとはしなかった。
「海翔が持っていたのは覚醒剤だと判明した。大丈夫か、未知?」
「海翔くんは?どうなるの?」
「親と一緒に警察に呼び出され、厳重注意だろうが、海翔の姿がどこにもないんだ。手分けして探しているところだ」
「そんな……」
覚悟していたこととはいえ、目の前が真っ暗になった。
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