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番外編 人妻は原則お触り禁止
「未知フェチか。いいね、それ」
「俺も仲間に入ろっと」
「じゃあ僕も」
七海さんと遥さんは仲がいい。久し振りに再会したからか二人ともはしゃいでいた。鷲崎さんが面白くなさそうに憮然面していても二人はまったく動じず、話しに花が咲いていた。
「本部から誰が来るのか楽しみだね」
「未知フェチが一堂に会したりして」
「ファンクラブ勢揃い、だったりして」
「それだけは止めてくれ。収拾がつかなくなる」
鷲崎さんが頭を抱えた。
「覚さん、捕まる前に帰ったほうがいいんじゃないかな?」
「七海まで俺を見捨てるのか?」
「見捨てる訳ないだろう。遼成さんと裕貴さんに捕まったら二日酔いが酷くて、しばらく家に帰れないから言ってるんだ。間違いなく、はしご酒で朝までオールナイトで飲み会だよ。ふたりとも度会さんと同じでワクだし、絶対に体が持たないよ。だから、心配しているんだよ。俺、覚さんとずっと一緒にいたい」
「そうか、ありがとう七海。槇島の見舞いに行ったらそのまま帰ることにする」
「そのほうがいい」
鷲崎さんは遼成さんがちょっとだけ、苦手みたいだった。
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