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番外編 人妻は原則お触り禁止

「ずいぶんとまぁ賑やかだな」 「お祖父ちゃん、なんで?もしかして惣一郎さんと喧嘩して家出したとか………」 驚きすぎてほんの一瞬、息が止まった。 「未知、久し振りだな。元気そうで良かった。喧嘩も家出もしていないから安心しろ。用が済んだら惣一郎と和江さんのところに帰るから。鷲崎と七海と遥も元気そうで何より」 「い、茨木さん、ご無沙汰しております」 鷲崎さんがあぐらから正座に慌てて座り直すと深々と頭を下げた。 七海さんと遥さんも一緒に頭を下げた。 「茨木さん、どうしてここに?」 「本部から千里の名代で幹部が来るんだろう?見ての通り老いぼれだが、本部の相談役と、菱沼組の顧問の肩書きを持っている以上、丁重に迎えてやらないと失礼にあたるだろう。遥琉は葬式の準備で忙しいからな、客人の相手は俺と度会に任せてくれ」 お祖父ちゃんがいれば鬼に金棒だ。心強い。 「鷲崎、槇島のまわりにも強い男が好きな変態がいるから気を付けろよ」 「そうでした。ソイツの存在をすっかり忘れていました」 鷲崎さんは額に手をおくと、深いため息をついた。

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