｢シフォンケーキが美味しかったので、物は試しに米粉でバナナシフォンケーキを作ってみました。甘味が強い完熟バナナを使ったので生クリームなしでも食べれます。カロリーも控えめです。未知さんにはミルク多めのノンカフェインのカフェオレです。どうぞ召し上がれ」 ｢ありがとう橘さん。美味しそう」 両手を合わせて｢頂きます」と言うと、紗智さんと那和さんと亜優さんも手を合わせて｢頂きます」を言った。さすが息ぴったり。綺麗にハモった。 ｢橘、質問！」 那和さんが右手を挙げた。 ｢どうかしましたか？」 ｢なんで青空だけ多いんですか？皿にてんこ盛りになってるんだけど、ズルイ」 ｢これは失敗したヤツだ。食べ物を粗末にしたらバチが当たる」 ｢バナナの他にチョコ味のシフォンケーキを作ろうとしたんですが………私もたまには失敗します。これ以上は恥ずかしいので聞かないで下さい」 橘さんが照れたように苦笑いを浮かべた。 ｢そういえば、マーの膝枕で寝ていたはずが、目が覚めたらなぜかバーバの膝の上だったって何回もあるよね？」 ｢心臓が止まるくらいビックリした。亜優もだよね？」 うん、うん、隣にいた亜優さんが大きく二回頷いた。 ｢あれほど心臓に悪いどっきりはないよ。地竜さん、災難だね」 ｢起きたときの地竜の反応が楽しみだ」 七海さんも話しにまざり、大いに盛り上がった。