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番外編 地竜さん災難に見舞われる

それから数分後ーー。 「ママ、ディノンさんつれてきたよ」 「宋さんもつれてきたよ」 一太が地竜さんの手を引っ張り、奏音くんが宋さんの手を引っ張り、連れてきてくれた。 「手荒い歓迎を受けた。死ぬかと思った」 「ボスラブの可愛い部下が、熱烈、愛情いっぱいに出迎えてやったというのに。酷くないか?」 「は?じゃあ聞くが耳を噛むヤツがいるか?」 「わざとじゃない。故意だ。ボスが再会のキスを拒むからだろう」 「当たり前だろうが」 「二人とも子どもたちの前ですよ。仲がいいのは分かってますので、喧嘩をしないで下さい。地竜さん、まずは顔を洗ってこないと。未知さんに嫌われても知りませんよ」 地竜さんの顔はキスマークだらけで、大変なことになっていた。 「宋、いいか、逃げるんじゃねぇぞ。逃げたらただじゃおかないからな」 「お尻ぺんぺんだろう?ボスに叩かれるとこれがまた気持ちがいいからな。喜んで受けてたつ」 地竜さんの顔がひきっていた。 覃さんと宋さんと、いつもこんな感じなのかな?なんか楽しそうでいいな。

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