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番外編 愛のお仕置きタイム
「昨日の夜、ボスの夢を見たんだ。まさか夢が現実になるとはな。俺とボスはやっぱり赤い糸で繋がっているんだな」
覃さんが嬉しそうに地竜さんの顔に頬を擦り付けると、
「止めろ!くすぐったい!」
地竜さんが足をバタつかせた。
「暴れるな。落ちる」
「落としたらただじゃおかないからな」
「だったら暴れるな」
「あ、そうだ。愛しのジョーに嫌われても知らないぞ」
「ジョーは未知と同じで心が広いからいちいち焼きもちを妬かない」
覃さんがにこやかな笑顔で庭に向かって微笑むと、最初は気付かなかった譲治さんだったけど、鍋山さんに教えてもらうと、顔を真っ赤にして、鍋山さんの背中にささっと隠れてしまった。
「うぶな反応がこれまたいい。どう料理しようか今から楽しみなんだ」
満足そうににっこりと微笑むと、舌で唇をペロリと舐めた。
「ボス、お仕置きタイムなんだろう?」
「早く躾し直してくれ」
「今じゃなくても良くないか?」
「善は急げだ」
「逃げずに待ったんだ」
「ちょっと、お前ら」
有無言わさずどこかに連れていってしまった。
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