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番外編みんなディノンさんが好きだから、こわいかお、しないで

その頃子供部屋では地竜さんが座布団に突っ伏して寝ていた。 「ママがいるのに、うわきするから、おてんとうさまのバチがあたったんだよ」 「そうだよな。金輪際浮気はしません」 太惺と心望は地竜さんの顔の横に座り、キャキャと歓声をあげ、ぺたぺたと楽しそうに顔を触りまくっていた。 「舐めるな、止めろって言ってるのに宋も覃もしつこくてな。顔は洗ってきたが、二人が手を舐めないように気を付けて見ててくれ。イタタタ……全身が痛くて動けない。久し振りに未知と一緒にご飯が食べれるって楽しみにしていたのに。覃に宋、お前ら覚えておけよ」 顔を歪め唸り声をあげる地竜さん。 「たんさんもそんさんも、ぼくもたいくんもここちゃんもはるちゃんもみ~~んなディノンさんのことが大好き。だからね、おこらないで。こわい顔をしないで」 「そうだよな。一太の言う通りだよな」 そこへ遥香がひっこりと現れた。 「タオルもってきたよ」 「ありがとうハルちゃん」 「ママにきてっていってきた」 「助かるよ」 地竜さんのところにすぐにでも行きたかったけど、陽葵が起きてしまい、代わりにお姉ちゃんと橘さんが様子を見に行ってくれた。 ごめんなさい地竜さん。心の中で何度も謝った。

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