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番外編 お祖父ちゃんはみんなの憧れの的
【千ちゃんLOVE】と背中にでかでかと書かれた白いTシャツの上に防弾チョッキを着る甲崎さんと大山さん。颯爽とジャケットを羽織った。
「かぶとさん、大山さん」
ランドセルを背負った一太がやって来て、二人に折り紙で作ったお守りを一つずつ渡した。
「気をつけて帰ってね。かぶとさん、大山さん、千里お姉ちゃんとかいとくんとてっしょうくんをお願いします」
ぺこりと頭を下げた。
「おぅ、任せておけ。お守りありがとうな」
「さすがは卯月の倅。気が利くじゃないか。ありがとう大切にする」
二人はにっこりと微笑むと、一太の頭を撫でてくれた。
「一太くん、ひい爺ちゃんを頼むな」
「播本にはもっと長生きしてもらわないと困るからな」
「一太にまかせて。じゃあ、行ってきます」
ぶんぶんと元気に手を振りながら今日も元気に小学校へと向かった。
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