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番外編 お姉ちゃん大丈夫かな?
お姉ちゃんから一切連絡がないまま時間だけが過ぎていって、気付けばおやつの時間になっていた。
温かい手がおでこに触れてきて。
つんつんと、指先で頬をつつかれて。
どきっとして我に返ると、
「ママ、だいじょうぶ?」
「ま~ま」
遥香と心望が心配そうに僕の顔を覗き込んでいた。
「ごめんね、ぼおっーとして」
「ママのほっぺ」
「ん?何?」
「ここちゃん、バナナを食べた手でママのほほをぺたぺたしたり、つんつんしたから、バナナが付いてるって、ハルちゃんが言ってる」
「一太、そうなの?」
手で頬っぺたを触ると、べたべたというよりも乾いてかぺかぺになっていた。
「あとで顔を洗ってくるから大丈夫だよ。ごめんね、心配を掛けて」
「マー」
亜優さんと紗智さんが濡れたタオルを持ってきてくれた。
「ありがとう」
「噂をすれば影って言うんだっけ?みんなで千ちゃんの噂をすれば電話が掛かってこないかな?」
「那和、それナイスアイデアかも」
「でしょう」
みんなでテーブルに座り、お菓子を摘まみながらお姉ちゃんの話しをはじめた。すると、五分も掛からず本当にお姉ちゃんから電話が掛かってきたからびっくりした。
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