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番外編 龍成さんの毎日ルーティンとは
「あら、未知がお兄ちゃんに焼きもちを妬いてない。珍しい」
「いつ焼きもちを妬くのよ。今しかないわよ」
「千里、チカ、頼むから未知さんを煽らないで下さい。遥琉、私に構っている暇があるなら、さっさと顔を洗って来て下さい」
手で彼の手をさっと払うと、何気に下を見た。
「やけに大人しいと思ったら。地竜さん、あなたはあなたで何をしているんですか」
ギクッとして慌てて何かを手で隠した。
「もしかして龍と同じことをしてる?」
「お姉ちゃんどういうことですか?」
「龍ね、光希の使用済みのパンティの匂いを堪能してから洗濯機に投入するのよ。昔から全然変わってない。毎日のルーティンなの」
「……」
龍成さんの意外な一面を知り驚いて声も出なかった。
ちょっと待てよ。地竜さんが、龍成さんと同じことをしているということはつまり……。
「デ、地竜さん!」
身体中が真っ赤になるような恥ずかしさに、度を増して顔が赤くなった。
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