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番外編 奏音くんへの地竜さんの想い

「なぁ未知。奏音のことだが、ここに来て一回りもふた回りも成長したと思わないか?俺ら大人がいちいち言わなくても自分から小さい子たちの面倒をみたり遊び相手をしたり、最近では太惺や心望のオムツも交換するようになった。ここだけの話しにして欲しいんだが地竜は奏音に妹か弟がいたほうがいいんじゃないか、そう考えている」 「光希たちは何も知らないわ」 「遼と龍はあの通り光希にぞっこん惚れている。恋敵がこれ以上増えたら死活問題だ。あの手この手で阻止してくるだろうよ」 「一太も奏音くんもみんなのお兄ちゃんだから、下に妹か弟がいたほうが絶対にいいと思う。一人っ子より二人のほうが楽しいもの。でも、待って遥琉さん。うろ覚えだけど一度だけ聞いたことがあるの。助けを求める小さな命があるって。そのことと何か関係があるのかな?」 チーンと仏壇の鐘を鳴らす音が聞こえてきた。 「何もこんな夜中に鳴らさなくてもいいのにね。譲治を怖がらせて楽しんでいるとしか思えないわ」 「好きにやらせておけ。そのうちバチが当たる」 仏間に行こうとしたお姉ちゃんを彼が止めた。

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