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番外編 遥琉さんへの愛は無限
「未知がおやすみなさいのキスをしてくれたら地竜の添い寝で大人しく寝てやる」
彼が右の頬っぺを指でつんつんした。
「じゃあ、俺も遠慮せずリクエストしようかな」
地竜さんが左の頬っぺを指でつんつんした。そんなふたりを見たお姉ちゃんがぷぷっと吹き出した。
「普通笑うか?」
「だってさぁー、光希たちと同じことをしてるから、おかしくて」
「ハルくんと遼成さんはやっぱり似た者同士ね」
チカちゃんもクスクスと笑っていた。
「さっき聞き捨てならないことが聞こえてきたぞ。チカ、てめえー俺に喧嘩売ってんのか!」
そこへ龍成さんが目をつり上げて現れた。
龍成さんも彼や地竜さんと同じように地獄耳だ。
「龍のこと、決して忘れていたわけじゃないのよ。語弊があったら許して~~」
「今回ばかりは許さない」
自分の名前が抜けていたのが面白くなくて。癪に触ったみたいだった。
「龍、そのくらいで怒るな」
「だって兄貴より、俺のほうが遥琉兄貴と一緒にいた時間が長い」
不機嫌そうに眉をしかめて口をへの字に曲げる龍成さん。
その後、なぜか宋さんまで現れて。
「未知、HELP!!」
彼は地竜さんと龍成さんと宋さんに有無言わさず寝室へ連れていかれてしまった。
「時として愛は暴走するからね。遥琉お兄ちゃん頑張ってね」
お姉ちゃんがぶんぶんと手を振って見送っていた。
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