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番外編 ハルちゃんはままたんっ子

「メロンで思い出したんだが、すいかは食べれるのになぜかメロンは食べれない。食わず嫌いかも知れないと言っていたのは誰だっけ?」 「和真だ」 鞠家さんがすぐに答えた。 「そうだった」 「和真って?」 「裕貴にはまだ説明していなかったな。ヤスが実の娘のように可愛がっている四季の亭主だ。結の弟だ」 「あのな遥琉。前から言おうと思っていたんだが、余計なことに首を突っ込んでばかりいると未知にそのうち愛想を尽かされるぞ」 「未知はそんなことはしない」 にかっと白い歯を見せる彼。 「自信満々な遥琉の笑顔を実際に見ることが出来て良かった。安心した」 「ひろお兄ちゃん、心配しなくても未知とはラブラブだ。だよな?」 「へ?」 いきなり話しをふられ思わず変な声が出てしまった。 一瞬だけ気まずくなったけど。 「パパとママがラブラブなのはいつものことでしょう。たいくんとここちゃんがパパってよんでるのに、パパはいっつもママっていくでしょう。こころさんひどくない?」 大人顔負けの遥香の言葉に助けられることになろうとは。

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