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番外編 四人揃い踏み
「緊張して、ほら」
七海さんが両手を広げると汗でびっしょり濡れていた。
「七海でも緊張することがあるんだ」
「だってあのメンバーだよ」
「だから森崎が七海の代わりに座っているんだ。なるほど」
心さんがテーブルに頬杖をついて、彼やひろお兄ちゃんに目を向けた。
「そういえば優真は?一人にして大丈夫?」
「優真は一太と奏音の側から離れない。遊ぶときもご飯のときも風呂も寝るときもずっと一緒。俺や裕貴さんがおいでって言っても、一太と奏音のところがいいって首を横に振られたし」
「そうなんだ。優真にフラれてガッカリする裕貴さんの姿が目に浮かぶようだ」
七海さんがくすくすと笑った。
「そういえば森崎と久弥は?」
「友だち以上恋人未満かな?弓削が帰ってくるまでには男としてのけじめをつける。森崎がそう話していた」
「なかなかお似合いだから、そうか。みんな幸せになるといいね。亜優も譲治もみんな」
心さんがにっこりと顔を緩ませ、嬉しそうに微笑んだ。
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