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番外編 ヤスさんのめんこい娘

「ヤスさん、スマホは大丈夫?」 「はい。悪戯大好きなたいくんとここちゃんに風呂にドボンと一回落とされたことがあるので防水、耐水対応のスマホに買い換えたので。もしかして初めて知りましたか?」 「はい。初めて知りました。ごめんなさい何も知らなくて」 「いいんですよ。十年近く使ったガラケーだったし、くさししていつまでも買い換えなかったから、ちょうど良かったです。むしろ重い腰をあげさせてくれたたいくんとここちゃんに感謝です。姐さんも見ますか?俺のめんこい娘の写真。十月に結婚式を挙げるんですよ。本人はウェディングドレスは似合わないと言ってますが、見てください。すごく似合っていると思いませんか?」 ヤスさんがスマホを操作して写真を見せてくれた。そこには真っ白なウェディングドレスに身を包み照れ笑いを浮かべる四季さんがいた。 「車椅子に座ったままでも着れるウェディングドレスを和真が探してきたんですよ」 「可愛い。四季さんにすごくお似合いです」 「俺も見てもいい?」 「減るもんじゃないし、いいぞ」 「この子が四季って言うんだ」 七海さんがしばらくの間写真をじっと見つめていた。

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