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番外編息子を頼む

「命のバトンのことを話しただろ?奏音はもう忘れたのか?」 「男の子はそんなものでしょう。遥琉もそうだったんじゃありませんか?根岸さんから危ないから川に近付くなと注意されも次の日にはすっかり忘れて川に近付き危うく落ちそうになったことがあったはずです。。知らない人に声を掛けられも無視しろと言われたのに、親切丁寧に道案内をしてそのまま連れ去られたこともあったはずです。根岸さんの話しなんかろくすっぽ聞いていないんですから。かなり困らせていたんじゃありませんか?」 耳の痛いことを矢継ぎ早に言われ、さすがの彼も返す言葉が見付からなかったみたいだった。橘さんは奏音くんと手を繋ぐと寝室へと連れていってくれた。 「オヤジ」 入れ違いに蜂谷さんが険しい表情で戻ってきた。鞠家さんも一緒だった。 目を見れば言葉を交わさなくても何を言いたいか分かる彼。目だけで二人と会話をしたのち、 「犯罪の匂いがぷんぷんすると思ったがやはりそうだったか」 独り言をぽつりと呟いた。

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