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番外編 砂糖菓子のような甘いキス
「今日も一日ご苦労様。疲れただろ?俺も疲れた」
おでこにちゅっと軽くキスをしてくれた。
「おやすみ未知。また明日な」
「おやすみなさい」
「無茶をさせたくないから続きはまた明日しよ」
そう言うと彼が僕の体にしがみついてきた。でも彼がちょっかいを出さずに大人しく寝る訳などなく。
「よし、未知が寝れるように子守唄を歌ってやる」
ただでさえ弱い耳朶をペロリと舐められ、
「ひゃあ」
思わず甲高い声が出てしまい慌てて口を手で覆った。
子どもたちが起きたんじゃないかひやひやしたけど、みんな熟睡しているのかお手手を万歳し、ぴくりとも動かなかった。
良かった。安堵したのも束の間。
彼の手がズボンの中に入り込んでいて、
戸惑う間もなくショーツに指をかけて、徐々に脱がされた。
「腰を浮かせて。そう。今夜はやけに素直じゃないか?」
期待に潤んだ眼差しを向けられて身体が朱色に染まった。
「そういうつもりじゃ……もぅ、遥琉さんのエッチ」
「積極的な未知も悪くない。むしろ大歓迎だ」
熱を孕んだ声に彼より先に理性が蕩けてしまいそうになる。
言われた通り腰を浮かせると、ヒップからクルンとショーツをはずされた。
おもむろに引き下ろすと、爪先から抜き取り、膝を立てたまま大きく脚を開かされた。
「遥琉さん、やだ。恥ずかしい」
ブンブンと首を横に振り、脚を閉じようとしたら、
「恥ずかしくない。きみと俺しかいないだろ?未知、膝の上に乗ってくれ」
彼に手首をがしっと掴まれた。
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