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番外編不吉な予感
久し振りの外出だから何を着ていいか分からなくて。誰も見てないからTシャツとジーンズでいいかなって思っていたの。やっぱり変だよね、ワンピースなんて滅多に着ないから足がすーすーして落ち着かないの」
朝起きたら枕元に紙袋が置いてあって、そっと中を覗いたら水色のワンピースが入っていたから驚いた。未知いつもありがとう。彼の字で書かれたメモ紙が入っていて思わぬサプライズに嬉しくて朝から泣いてしまい、一太たちにママお腹痛いの?大丈夫って心配されてしまった。
ふふっとひろお兄ちゃんが思い出し笑いを浮かべた。
「パパ駄目でしょう。ママのことを泣かせちゃ。あっぷだよ。ハルちゃんの口調が橘にますます似てきたなって思ったんだ」
「ままたんっ子だからな、ハルちゃんは」
鞠家さんもふふっと笑った。
「兄貴が言ってたが、下に弟と妹が産まれて赤ちゃん返りするかと思ったら、赤ちゃんにはママが必要だから貸してあげる。ハルちゃんお姉ちゃんだもの。パパと違うもの。一緒にしないで。と大人顔負けのことを言われ、呆気に取られたと話していた。見ないうちに子どもたちみんな大人になっていく。俺らは年を取るばかりだ。まだまだ若いと思っているのは自分だけだ。参ったな」
ひろお兄ちゃんが自嘲した。
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