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番外編ランチ会
レジの隣にちょっとしたキッズスペースがあって、青空さんの腕を鉄棒代わりにして、登ったりぶら下がって遊ぶ子どもたちの歓声が店内に響いていた。蜂谷さんも小さな女の子たちにに絵本を読み聞かせたりと一緒になって遊んでいた。
「そろそろ壱東が迎えに来る時間だ。会計を済ませてくる」
鞠家さんがレジに向かった。
「優真ね、兄さんをはるせんせって呼んで離れないみたい」
心さんがスマホを操作し動画を見せてくれた。彼とシャボン玉遊びをしたり、譲治さんと一緒に泥んこになって砂遊びをしたり楽しそうだった。幸ちゃんがいたから驚いた。
「保育所から熱があると連絡が来て紫さんが迎えに行ったみたい。家に帰ってきて体温を計ったら平熱だったみたいだよ。優真と遊びたかったのかな?」
「そうかも知れない」
鞠家さんが両手にレジ袋をぶら下げて戻ってきた。子どもたちの親御さんから蜂谷さんと青空さんにって差し入れをいただいたみたいだった。
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