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番外編ただいま
「あ、みちさんだ」
幸ちゃんの声が聞こえてきたからドキッとして思わず立ち止まってしまった。
「ごめんね起こして。五月蝿かったよね?」
「ううん、だいじょうぶ」
首を横に振る幸ちゃん。むくっと起き上がるとお腹に手をあてた。
「ぐうぐうってないてるの」
「そっか、お腹が空いて寝れないんだね。お土産があるよ」
「ほんと?」
幸ちゃんの目がキラキラと輝いた。
「あ、でも……」
幸ちゃんがお昼ご飯をどのくらい食べたか分からないから、彼と橘さんに聞いた。
「遊ぶのに夢中で気付いたらお昼を過ぎていて、お握りを一つ食べただけです。お握りは自分で作ったんですよ」
「遊び疲れたんだろう。かなりテンションが高かったからな。食べている途中で寝たから腹は空いているはずだ」
「幸ちゃん僕と一緒に行く?」
「うん。いく」
幸ちゃんのほうから手を繋いでくれた。はにかんだような笑顔がこれまた可愛くて。愛おしくて。幸せな気持ちになれた。
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