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番外編来るな変態!!

「ラブラブでいいなってだろ?俺もそう思うぞ幸。激しく同意だ」 宋さんの声が聞こえてきたからドキッとした。空耳じゃないよね?声のしたほうをおそるおそるそっと見ると、 「ただいま俺のボスの愛人《アイレン》」 幸ちゃんと手を繋ぎ、にこやかに微笑みながら僕たちに手を振る宋さんが立っていた。 「幽霊でも見ているようだな。足はついてるぞ。見るか?」 スカートの裾をちらっと捲りすらりと伸びる脚を見せてくれた。 「もう、やぁだ。卯月のエッチ。見ないでよ。スケベ」 「は?」 甲高い女声に彼の目が点になった。 「陽葵が起きる。頼むから静かにしてくれ。やっと寝たところなんだぞ。天使の寝顔になるまでどんだけ大変か分かるか?」 「さぁな。分からないな」 「そう答えると思ったよ。聞くだけ無駄だったな」 いまいち噛み合わない会話にさすがの彼もお手上げ状態だった。 「裕貴から聞いたときは肝を冷やした。良かった無事で」 「卯月、もしかして俺を心配してくれるのか?」 「当たり前だろ」 「卯月」 宋さんの目がキラリと光った。嫌な予感がした。それは彼も一緒だったみたいで、 「さっき言ったことは忘れてくれ」 「忘れない一生な。卯月、ラブだ。抱かせろ」 「来るな。変態」 幸ちゃんの手を離すと、逃げようとした彼に背後からむぎっと抱き付いた。

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