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番外編二人はお似合い

餃子の皮にトマトケチャップを塗り好きな具材ととろけるチーズを乗せオーブントースターで焼くだけで簡単にピザが作れる。子どもたちが大好きなおやつのひとつだ。 具材を乗せるだけだから遥香や幸ちゃんでも簡単に出来るから、二人とも張り切って自分が食べるピザを作っていた。 「久弥さん手伝ってもらってすみませんね」 「いつも子どもたちが熱烈歓迎してくれるのでこんなのお安い御用です」 彼に白雪夫婦のことで聞きたいことがあると呼び出された久弥さんだったけど、近寄りがたい雰囲気に逃げるように台所へと駆け込んできた。 「リハビリを兼ねて卵料理にいろいろと挑戦しているんだ。卵焼きは焦がすし、ゆで卵は茹ですぎて固くなったり失敗ばかりだけど、森崎さんと青空さんは、前より上達している。美味しいって言って食べてくれるんだ。だからオムレツも作ってみようかなって」 「そうですか。いい傾向じゃないですか」 「未知さんに美味しいご飯を食べてもらいたいんです」 「久弥さん、そこは森崎さんじゃないですか?ごねられても知りませんよ」 「そ、それは……」 顔を真っ赤にして俯く久弥さん。森崎さんとはなかなかいい感じで友だち付き合いをしているみたい。でも恋人同士になるにはまだまだ越えなければならないハードルがあると森崎さんが話していた。

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