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番外編鈴木さんのおばあちゃん

「その写真を見せてくれ。俺より可愛いだと?聞き捨てならない。誉といったら俺の大事な未知と、森崎が愛してやまない久弥を傷付けた不逞な輩だろ?ボスに会ったらボコボコされ半殺しにされるぞ」 「宋さん、僕は大丈夫ですからそんなにおおごとにしないで下さい」 「そういう決まりだ。いまさら変えられない」 宋さんが彼の手元を覗き込んだのち、彼の目をじっと、それこそ唇が触れ合う寸前のキリギリの至近距離で穴が開くくらい見つめた。 「何やってんだ宋!」 「オヤジから離れろ!」 見る角度によっては彼と宋さんがキスをしているように見えたみたいで勘違いをしたひろお兄ちゃんと信孝さんが血相を変えて部屋に飛び込んできた。 「何もしていない。目を見ていた。遥琉はボスと同じで目が綺麗だ。澱んでいない。正直者で嘘をつかない目をしている。未知はもっと澄んだ吸い込まれるくらい綺麗な目をしている。遥琉やボスが夢中になるのも分かる」 「早とちりしてすまなかった」 「悪く思わないでくれ」 「気にしていないから気にするな。謝ることもない」 宋さんが写真の目を指差した。 「チカが見たら泣いて喜ぶ。これは薬物中毒者特有の目だ。そして左目はおそらく義眼だ」 予想もしていなかった言葉に一瞬場が静まり返った。

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