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番外編真山さんの新しい彼女

「起きている時はきっとしてないから、寝ている時しか爪切りが出来ないだろ?陽葵は産まれてきたときに爪がかなり伸びていたんだ。爪が伸びているとな自分の顔を傷つけるだけじゃない。未知がおっぱいをあげているとき、脇の下の薄い皮膚にしがみつくから爪が食い込んで痛いんだ。俺は未知が痛がる顔を見たくない。あとな手をいつも握っているから指の間にごみやほこりがたまるんだ。だからなたまに綺麗にしてやらないとな」 真山さんはポカーンとして呆気にとられていた。 「なぁ真山、他人のことに口出しはするつもりはないが、命を預かる覚悟は出来てるか?子育ては遊びじゃねぇんだぞ。生半可な気持ちでやってんじゃねぇぞ」 彼がじろりと真山さんを睨み付けたあと、慣れた手付きであっという間に聡太くんの爪を綺麗に切ってあげた。 「これでよしと」 ミトンも聡太くんを起こさないようにそっと手につけてあげた。 「卯月の兄貴、ありがとうございます 「橋本は?」 「美容院とエステに行きたいと言われて、たまには息抜きも必要かなと外出を許したんですが連絡がとれなくて」 「あのな真山………やっぱりいい」 彼が何かを言い掛けたけど軽く首を横に振った。

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