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番外編災いの連鎖

七海さんは鷲崎さんが心配だからと、ひろお兄ちゃんと一緒に帰ることを決めた。 「裕貴さん、笑って見てないで助けてよ」 太惺と心望の様子を見に行った七海さん。布団に寝ているはずの二人がいなくて慌てて探しまわった。すると、 「ないない、ばぁ~~」 「ばぁ~~」 と物陰からタオルを頭に被った二人がひょっこり現れたものだから、七海さんは驚いてすっかり腰を抜かしてしまった。 作戦成功!やったね! してやったりの二人。すぐには動けない七海さんの膝の上によじ登り、キャキャと歓声をあげながら、ぎゅっと抱き付いた。 「なんで分かったのかな?」 「子どもは不思議な力を持っているとよくいうだろ?七海がいなくなるのがもしかしたら分かったのかもしれないな。鷲崎だけじゃなく、子どもたちにみんなに愛される七海が羨ましいよ」 「裕貴さん、褒めても何も出ないよ」 「分かってるよ、そんなことくらい」 ひろお兄ちゃんがくすりと笑った。 「たいくん、ここちゃん良かったな。ななちゃんと一緒に寝れるぞ。お休み七海」 七海さんの肩に毛布を掛けると、何事もなかったかのように子供部屋をあとにした。

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