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番外編災いの、連鎖
「二人が元気になって良かった。もうお腹は大丈夫?熱は?」
太惺と心望のおでこにそっと手をあてる七海さん。
「あっちちじゃない。良かったね。すごく心配したんだよ」
七海さんの目には涙が浮かんでいた。
「何して遊ぶ?かくれんぼがいいかな?いないいないばぁ遊びがいいかな?それともお布団でごろごろして遊ぶ?」
太惺と心望と遊びはじめた七海さん。
「子どもは寝る時間なんだがな。今夜は大目に見てやろう。七海、二人を頼んだぞ」
「ゆうくんも!」
彼の足の間からハイハイで優真くんがひょっこりと現れたから驚いた。
「ゆうくん、ねむくない。あそぶ」
「優真も夕方四時から八時まで寝ていたからな。眠くないよな。寝かし付けのプロは聡太のところだし。七海一人では大変だから、ハチ、青空、あとは頼んだぞ」
「任せてくれ」
蜂谷さんの声が縁側から聞こえてきた。
「度会さんに呼ばれているからちょっと行ってくる。先に寝てていいぞ」
にっこりと優しく微笑みながらぽんぽんと頭を撫でると、火急の用事なのか急いで向かった。
ひろお兄ちゃんと心さんが陽葵の隣に布団を敷いて寝ないで待っていてくれた。
「未知、おいで」
「ずれるから待ってろ」
ひろお兄ちゃんと心さんが場所を開けてくれて。二人の間にごそごそと潜り込んだ。
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